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雪山の微笑み(伯耆大山【夏山登山道コース往復】:鳥取県)

2017年 2月 4日

 福島・宮城の次は‥と言いたいところですが、概ね隔週で単身赴任から帰る旦那のように、兵庫県に向かう(家があるとは言ってない)ことになっています。が、ここはどう見ても兵庫県ではなく、むしろ鳥取県っぽいですね。ほら、10月の体育の日の三連休の時、トラウマ級にキツかったあのIngressのMissionで、ここ、立ち寄りましたよね?
 そうです、伯耆大山の玄関口です。今朝、大阪駅に夜行バスで着いたふうたろうは、ツレの車でそのまま伯耆大山まで来たのです。


 大阪経由で伯耆大山というのはなんか恐ろしい移動をしている気になります。ベクトルの計算的には同じなんですがね。
 とりあえず、雪山に飢えているツレの希望のひとつ、冬の伯耆大山に行きましょう。


 何日か前にこの辺りに大雪が降ったそうです。積もり具合はバッチリです。去年の冬はそりゃもう、全国的に雪の量が少なかったというかなくて、ひどいものでした。


 それでも、今年も雪の量は少ないです。これでは、たぶん2008年暮れに行ったときくらいの量しかないはず。


 さて、ともあれ、待望の雪山です。ふうたろうは3度目で腹一杯の感が拭えませんが、これも付き合いというもの。行きましょう。


 それに、上りから全力晴天の雪山なんて、シチュエーション的にはなかなかありえないこと。去年の2月11日に登った上州武尊山を思い出しますね。そう、そのときも、彼女と一緒でした。


 しかし、肝心のツレ、病み上がりです。1月の殆どを体調の悪い状態で過ごし、食事もまともにできていなかったので、だいぶやつれているようです。山で起死回生を狙っているのですね?


 2週間前の彼女のことを思えば、めざましく快復しました。もう少し休んでから、と思わなくもありませんが、ふうたろうが彼女だったら、たぶん同じことをしていたと思います。
 登りながら治す!ってね。


 それに、こんなに晴れて、こんなにきれいな、このチャンスを逃すなんてありえません。


 ふうたろうも、本調子ではないとはいえ山に登れるまでに快復した彼女を見て、うれしいですしね。できれば、食欲もしっかり戻ってほしい。


 雪道、きれいです。しかし急坂の直登。本調子ではない彼女にはそれでも酷のようです。


 調子を戻すには時間がかかるもの。この景色に精神を癒やしてもらいつつ、少しずつ身体を元に戻すといいですよ。


 ふうたろうもここまできれいな雪山は久しぶりです。Ingressで遊んでいると、体力も時間も山に割ける分が減りますからね。


 山梨県で黒岳に登っている時に言いました。この頃、Ingressばかりやっているので体力がガタ落ちだ、と。でも、そればかりではない気がします。


 やっぱり、モチベーションの力は大きい。それに、例年になく休み無しで毎週のように動き回っています。去年からカウントすると、休日家で休んでいたのは8月20・21日、11月27日の3日間だけだったと思います。
 ま、そんな感じなので、多少疲れてもいるのかもしれません。


 でも、疲れている場合ではありませんね。自由に動ける時間は、人生のだいたい3分の1あるかないかだと思っています。その時間も本当に自由になれるかというと、ほんとうの意味では「自由」になれているとは限りません。制約された上での自由、とでもいいましょうか。


 さあ、今日はIngressの記事は無し!(やってないとは言ってない)
 雪山の景色だけを楽しんでいきましょう。


 おなじみの6合目の小屋。ここ、確か階段が入り口まであったと思いますが、埋まっていますね。いい感じの雪室みたいになっていますやん。


 食が慢性的に細いふうたろうと一時的に細くなっているツレとで、一人前のサンドイッチを半分にして食べて、上に向かいます。


 途切れることのない登山者に踏み固められた雪で、歩きやすくなった伯耆大山。ふうたろうが日本300名山を登っていた頃、雪山と言えばトレースゼロが基本でした。懐かしいですね(遠い目


 8合目付近です。弥山までの稜線が見えています。そこを歩く人々も。夏山だと稜線の真上は歩けませんが、雪山ならそれも叶います。


 風もさほどなく、快適な雪山の稜線。最高です。


 地上は春のような霞に覆われています。


 若干雪が固いところがあります。アイゼンがあったほうが安心できますが、なくても行けます。もちろん、装備の中に入れていないのは論外ですがね。


 山頂の小屋です。初めて伯耆大山に来た時、ここに泊まって、翌朝を迎えましたね。眠れない夜で‥満天の星空の夜が明けた朝は、少し雲があったけどきれいな朝焼けで、雪の大山が黄金に輝いていました。


 あの時、この「立入禁止」の看板はあったかな。装備も技術も甘い人が入り込んで事故をおこすことが多くなったから、設置されたのかもしれません。こんな「立入禁止」なんて、本来は災害や自然保護、不法侵入などの観点以外であってはならないと思います。登山自体、もともと危険な側面なくして存在し得ないのだから、危険を理由に制限されることがあってはなりません。


 見えていると思いますが、その立入禁止の向こうのピークに沢山の人が向かっています。
 さて、人によってはこれを顰(しか)め面で見、あるいは形骸化しているものとして見るでしょう。それでは、ここで看板を越えて剣ヶ峰方面へ向かっている人は、アウトロウですか?
 登山道以外の道を、通常バリエーションルートと言います。あるいは、雪道ならば通常歩けないところも歩けますし、植生に対するダメージもなくなります。登山の世界では雪山にてそういう行動は日常的に行われていますから‥そういう雪山をやる人はみんなアウトロウですか?


 法律やマナーを杓子定規に当てはめると、本当にめんどくさい社会になると思います。ふうたろうが嫌いなスタンスではありますが、条件付きとはいえ、ダブルスタンダード(二重基準)というものが必要なときもあるのかもしれませんね。‥この景色を自分の足で歩くためには。


 Ingressをやりながらですが、下りましょう。途中、位置ずれPortalに、この積雪を使ってアクセスすることも狙っています。


 9合目付近の石室跡にPortalがあるので立ち寄っていきます。ふうたろうはキャプチャしているので、ツレに全部キャプチャさせます(ふうたろうのUPCであってもキャプチャは譲るのが基本ですが)。


 ちょっと本ルートから外れるのがしんどいですが、多少は、ね?


 来る人が少ないので、きれいな雪の芸術も見ることができます。


 人の少ない場所を独占できるのは悪いものではありません。


 カリカリの雪斜面。快適に歩けます。


 石室跡と本ルートとを行き来する道の柵です。この境界も、醜い人工物も、全部イレースしてくれる雪のことが、ふうたろうは大好きです。


 踏み跡のない吹き溜まりにはシュカブラが温存されていることがあります。


 ふうたろうが300名山時代に行きまくった人気のない山では好きなだけ、むしろ目にタコができるほど見たものですが、今日登ってきた道には殆どありませんでしたね。


 雪と風が作る作品。大荒れの山があるから、晴天の雪山もまた存在する。


 晴天の雪山があるから、それを求めて人々が行き交う。


 踏み跡があればあったで、登山に適した道になります。どの現象にも絶対はない‥


 右にいる3人の人は何を見ているのでしょうか。確かに、大山の北斜面の雪壁をよじ登っている人が何人もいるようですけど‥


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ‥油断していたら頭から転びました。危ないですね(滅


 さて、森林限界を下回ったので、大展望の代わりに霧氷と冬枯れの景色がまた戻ってきます。


 山には色んな顔が、いろんな楽しみ方がある。それはもう、十分学んだことだったよね?


 Ingressやりながらウロウロ、下山してきました。


 さ、車に戻って、温泉に行きましょう。


 ‥ところが、大山寺の温泉に入ろうとしたところ、その道でスタックする車あり。渋滞ができて、ふうたろうを含め、周りの人がその車を押す惨事。駐車場はその間に満車になってしまったので、皆生(かいけ)温泉まで移動です。
 伯耆大山3回目クリア。しかし、大阪発で伯耆大山日帰りなんて、公共交通使いのふうたろうでは絶対無理です。0泊3日か、良くて0泊2日です。マイカー強いですよ、やっぱり。
 UC:2
 FD:2時々3


天気:快晴(鳥取県西伯郡大山町・米子市など)

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