最後の山…か（本社ヶ丸：山梨県）
※記録9月18日
16日の夜、急遽決まった山行計画。休日にできる引っ越しの手続き（一般不動産関連）は、終わりました。また、掃除もかなり終わってしまいました。荷造りするには早すぎるので（引っ越し業者も決まっていない）、今日17日は山。いつもの連れMさんと、山梨県都留市にある本社ヶ丸へ。
最寄り駅は笹子駅。乗り越し料金を徴収する駅員さえいない、やる気なし駅。大月駅から2駅くらいですが、けっこう遠い。駅を東に進んでから、山手の林道に入ります。
駅から登山道の入り口まで、林道歩き。ありがちな、ヒノキ（スギ？）林。植林は…もういいよ。
バリエーションルートのようで、林道が終わったら、いきなり渡渉連続の沢登りでした。台風9号の爪痕がそのこら中にありました。
沢の近くは涼しい。でも、暗い。電車では少し寝ていたので、まだ何とか。沢（船橋沢）の側を歩くのは、心地よい。
お約束のキノコ。秋はキノコ尽くしですか。先週の苗場といい、これほどキノコが気になったのは、初めてかもしれません。
沢から、次はいきなりの急登です。Mさんは、バテバテ。まだ僕はこのころは、エネルギーばっちり。
稜線に出たら、次は、トリケラトプス（Mさん談）の背中のようなアップダウン。そんな中、次に気になった、玉虫色の甲虫。
稜線の道は明るい。もちろん、晴れていればの話です。さっきまで雲が多くて雨までぱらついていたので、ちょっとだけイライラ。南（左手）にちらほら見える、ガスで覆われた三ツ峠山がこの先を不安にさせます。
Mさんが弱気になっていましたが、人生強制スクロールですから、先に進むしかありません。で、結局、11時半頃、頂上の本社ヶ丸に着きました。ちょうどこの標の遙か向こうにある大菩薩嶺山頂より、ずっと展望はよい。
お約束の昼飯。中途半端に残ったガス缶を3つも持ってきて、やっと一つを使い切りながら作った、インスタント焼きそば。Mさんは他にも何か食べていたようです。シャリバテしていたようです。さっきまでの弱気はどこへやら。
本社ヶ丸頂上も、時々ガスが出てきます。何せ、1631m。けっこうな高山です。トリカブトとかも生えているくらいですからね。
さっきまでガスで見えなかった三ツ峠山も見えてきました。天気は回復傾向です。実は、向こうには富士山も見えるのですが…。
清八山というところを、三ツ峠方面に下るとき、通ります。そこから西方面を見るとこんな感じ。あのとがった山がなんなのか、推し量ることができません。
またキノコ。左のは、テングタケの系統だと思います。神経系に毒作用のある、イボテン酸が含まれていた…と記憶しています。
富士山もきれいに晴れわたったようです。今日登った人は、素晴らしい景色を見ているんでしょうね。
このあと、天下茶屋（大阪のと同じ名前）というところまで下山するのですが、…眠い。午前中シャリバテしていたMさんが一転、一人ハッスルしていましたが、眠い。ひょっとして、昼に飲んだ、プリンペランの副作用かもしれない。
天下茶屋から三ツ峠入り口まで、長い長い長い長い長い長い長～い、車道歩き。しかも、バスは待っていたのに、来ないし。
時刻表では後の、富士吉田駅行きのバスが先に来てしまいました。本当は石和温泉行きのバスに乗る予定だったのですが、いつ来るか判らないバスを待つのはやめようと思って。
しかし、それが犬死にの始まりでした。
ここはどこでしょう？そばを食いたいと言っていたMさん。ビールを飲みたいと言っていたMさん。願い叶わず、Mバーガー。
マジックミラーが付いた、やたらと豪華な駅舎の割に、ホームがしょぼい、富士急行線。大月まで990円の、田舎路線。
何というか、若者に媚びた（Mさん談、僕もそう思う）駅舎に高い運賃、ファーストフードとファッショナブルな店、開発の進んだ富士吉田駅周辺と、夕日のシルエットになっている富士急ハイランド。これほど来て後悔した駅は、東京都内でも、ない。池袋駅の方が、遙かにマシです。
でも、富士山行くときはここ通らないと、一合目登山はできませんから。
最後のどんでん返しで、猛烈にぐったりした僕。さらに、西国分寺でMさんと別れてから家に帰り着くまでの距離の長いこと！引っ越し先の最寄り駅は、ものの10分程度で着いてしまうというのに。
天気は申し分なかった今日の山行。天下茶屋まででしたね、天国は。富士吉田駅、富士山に行くときは、寝て通過したい。
この本社ヶ丸が、取手市にいる間では最後か、それに近い山行だと思います。引っ越しの手続き、大変なことは、昨日の日記でも書きました。考えたくないけど、つきまとう現実とは闘うしかありませんね…。
天気：晴れ時々くもり（山梨県大月市・都留市・東八代郡御坂町・富士吉田市）