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ちょっとの差は大きな差

2007年 12月 25日

 GC/MSの、空気漏れが止まらないようです。質量分析計という検出器が入っている箱の中は真空です。真空なので、ほんのちょびっと隙間があったら、簡単に空気が入ってきます。そして、検出器はそのちょびっとの空気を針小棒大に検出します。
 斜めで見にくいけど、左が水の混入を示す山、真ん中が窒素(大気中の8割)、右が石油エーテルという有機溶媒みたいなものの山です。
 石油エーテルを、空気漏れしていると思うところにかけると、そこから揮発した石油エーテルが真空の中に入り込んで、見えているような山が出来ます。1kgの野菜の中に1μgの農薬が入っていても検出できる機械だから、このちょっとの差が大きな差になって現れるのですね。


 上に書いた質量分析計は、ねじをちょっと締めてやると、ちょっとの空気漏れは完全に消えました。でも、時間は戻らない。1mmよりも遙かに狭い隙間がこの1年数ヶ月、機械を狂わせていたかもしれないのです。
 実は、このちょっとの差が大きな差に増幅されるのは、日常茶飯事。昨日や今朝のトラブル。電車に1分乗り遅れただけで、20分とか2時間とか1日とか、平気で遅れていきます。時間の遅れは今度は、仕事や人間関係、スケジュールに支障を来します。1分が20分、2時間、1日、と、そして、数千、数万円のお金とをロストしてしまうこともあります。
 ちょっとのことで失うものは、意外と大きい。時間と金にとどまらないものを失う時がくるかもしれません。
 それにしても、GC/MSが来てから、1年3ヶ月くらい経つけど、あのガス漏れ、思えば来た時からずっとある。工事していった人の責任…になるよね?ま、直ったからOKってことにしていますけど、今は。

天気:くもり(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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