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南アルプス北部の花

2010年 7月 26日

 南アルプス北部花スペシャル、いきますよ。
 ヤマオダマキ(キンポウゲ科)。既に青木鉱泉の周囲にありました。ミヤマオダマキと違って色が薄い。


 ウツボグサ(シソ科)でしょうな。タテヤマウツボグサというものもあるみたいですが、たぶんウツボグサ。青木鉱泉の周りですし。


 イケマ(ガガイモ科)でしょうか。登山口に至る林道沿いにかなりたくさん咲いています。まあ、正直「きれい」だとは思いませんが、花スペシャルには参加してもらいます。「きれい」な花だけ集めたものは、ふうたろう流の花スペシャルではない。


 オカトラノオ(サクラソウ科)ですね。お馴染みです。


 タケニグサ(ケシ科)です。こいつも、日暮里駅の線路の中とかに生えているほど強かなやつ(しかも指定席)ですが、こんな所にも生えているのですなあ。葉っぱが大きくて印象的だったのですが、名前を調べずにいました。それにしても、ケシ科の植物だとは思いませんでした。


 シナノナデシコ(ナデシコ科)のようです。近道した河原のところにたくさん咲いていました。


 ヨツバヒヨドリ(キク科)でしょう。まだ咲いているものをあまり見てきませんでしたが(朝日連峰でも蕾はたくさんあったけど)、ここでようやくです。


 林道脇に咲いていた、ベンケイソウ科キリンソウ属の花。図鑑に同じようなものが、ない。


 ホタルブクロ(キキョウ科)。ヤマホタルブクロというものもあります。どうやら、萼がビミョーに膨らんでいるかどうかが決め手のようです。更には、中間のものもありつつ混在していることもあるそうです。何が何やら…


 ゴゼンタチバナ(ミズキ科)。何処にでも咲いていますな…っていうと失礼かな。


 さすがに花が咲いていないと、まったく解らない。セリ科か?


 ミヤマハンショウヅル(キンポウゲ科)でしょうか。花の縁が枯れかかっている上に、周囲の木に覆われていて…。とりあえず、薬師ヶ岳山頂付近です。


 ヒメコゴメグサ(ゴマノハグサ科)。南アルプスや八ヶ岳、秩父、日光、そして那須の高山に生える(『日本の野草』山と渓谷社)。他のコゴメグサ属と違って、葉が丸く、網状になっています。


 タカネビランジ(ナデシコ科)でしょうか。南アルプスにしか咲いていない花だそうです。


 タカネグンナイフウロ(フウロソウ科)か、それとも普通のグンナイフウロか。めしべが飛び出ていて奇妙です。


 ゴマノハグサ科シオガマギク属の花。図鑑に同じような花が見あたらない。


 タイツリオウギ(マメ科)のようです。岩場に生えています。


 ミヤマウスユキソウ(キク科)


 シナノオトギリ(オトギリソウ科)だろうと思います。稜線沿いにところどころ咲いていました。


 トリアシショウマ(ユキノシタ科)


 葉っぱがなくなっていますが、タカネニガナ(キク科)のようです。


 オオクルマムグラ(アカネ科)でしょうか。若干葉が丸いですが…。仙水峠に続く谷筋に咲いていました。


 種類は多くないですが、高山固有の花があるようです。
 しかし、花の名前、調べるの本気で大変。多角的に調べられるようにしないと、正確さも手間も、埒があかない。


天気:晴れのちくもり、夜は雨で雷を伴う(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

  1. wine
    7月 26th, 2010 at 23:46 | #1

    今週の花のハイライト(輝
    タカネビランジですねェ~
    厳しい岩場にへばりついて、けなげに咲いている姿に感動します。色彩も微妙に違って(紅・白・ピンク)一株ごと自己主張しているような感じです。
    南アではピカイチの花ではないでしょうか・・・

  2. ふうたろう
    7月 27th, 2010 at 00:24 | #2

     花スペシャル、
     制作がいちばん大変な日記です。
     花撮るのやめたくなるほどです(滅

     花の色別で同定できるような図鑑がいいのですが、
     持っているやつはそれほど種類が多く載っていなくて・・・。

     タカネビランジ、これを探すのも苦労しました。
     サクラソウ科か、ナデシコ科か、
     迷いました。
     山と渓谷社の『日本の野草』だと、
     科で見当付けて探すしかないですから・・・。

     ところで、タカネビランジがヒットですか。
     ふうたろうは、
     独特の形をしたヤマオダマキとか、
     ミヤマハンショウヅルとか、
     そういうやつが好きです。
     ちょっと変な奴が。

  3. wine
    7月 27th, 2010 at 23:48 | #3

    >科で見当つけて探す
     正解だと思います・・・何科か分かると結構先が見えてくるのではないでしょう  か? 花の名前探しは山登りしながら謎解きの楽しさも味える・・・
     (登山+花+?)
     「?」は樹木でも鳥でも昆虫でも・・・
     もしかして一番「?」は人間かもね~

     大変でも花撮るのやめないでください!!花スペのファンだから・・・
     (追伸)>ちょと変な奴・・・はどこにでも咲いてますけど・・・

  4. ふうたろう
    7月 28th, 2010 at 00:07 | #4

     ええ、花撮るのは、やめませんよ。
     ただ、やめたくなるほどしんどいだけで…

     科が解らないと、
     花の同定は本当に詰みます。
     聞いたことのない科の花、
     クマツヅラ科とかメギ科とか、
     最初、何百ページもある図鑑を一枚ずつめくっていくんですよ。
     時間がいくらあっても足りません。

     とはいえ、花のシーズンは3ヶ月あるかないかですね。
     季節の便りとして、それはそれで楽しみましょうか。

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