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憲法は守れるか

2006年6月9日

 今日夕方、『日本国憲法』というドキュメンタリー映画を見ました。これは日本人が作ったものだと思いきや、アメリカの映画監督が制作したものです。
 ドキュメンタリー映画といえば、『ボーリング・フォー・コロンバイン』や『華氏9・11』、『スーパーサイズ・ミー』などがありましたが、むしろ、この『日本国憲法』は“民主化された”NHKスペシャルのようです。ここに、改憲に賛成の立場の人間が出てくることはありません。恐らく、出てきても何もしゃべれないでしょう。
 僕はレビューを書く能力は極端に低いので、書きません。

 この映画の後、監督直々講演です。監督の名前は、John Jukerman(ジャン・ユンカーマン)氏。(カメラを忘れたので携帯で撮影)

 憲法を変えることについて、世論調査が4月にあったようです。賛成42%。1年前より20%ほど下がっているそうです。一方、9条を変えることについて、賛成24%。同じく、15%ほど下がっているそうです。
 ジャンさんは言います。「マスコミなどでは九条の会の広がりなどを報道することはありませんが、世論は改憲に反対する方向に向かっています。国民は自分の目で判断し始めています。」と。これにはかなりショックを受けました。二大政党に踊らされる国民をイメージしているからです。何故ここまで改憲について慎重な人が増えたのか、今一度考える必要があります。
 また、一年前はこういう講演に、「人の集まりは悪く、来る人も(改憲を止める)自信がない。」と言っていました。それが、今や、九条の会は4800を超えているそうです。
 これをどう見るかは、人それぞれ?
 この後、質問コーナーでした。特攻(と昔いわれたことがある)の僕は、最初に質問。
ジャン氏:世界では、日本は「戦争をしない国」のイメージ
僕:映画を見る限り、シリアだとか中東とか、日本から遠い国の方ではそう見えたが、アジアではどうなのか。
ジャン氏:日本は、教科書問題や靖国参拝に見られるように、反省をしていない。九条があるから辛うじて信頼されている。
 …ということは、九条が無くなったら…?
 僕の次に質問した人がいます。
北区の女性:ビラを配っていても、無関心であったり、目をそらしていったりする人が多い。どうしたら関心を持ってもらえるか。
ジャン氏:ビラを配っていれば、もらっていってくれる人もいるし、勇気を持って配っている人がいるということを、感じる人も出てくる。…
 なるほど。この後にも続けて何か答えてくれた気がしますが、諦めずやるということが大事なのですね。右翼などが、茶番劇的にジャマしてくる経験はありますが、そういうのにめげていてはいかんということですか。憲法に対する思いは人それぞれあるから、色々試してみるといいのですね。

 最後に一つ。「日本国憲法が押しつけられた」という話がありますが、これは嘘です。「歓迎された」という意味でも、日本国内の市民レベルで草案が出されたという意味でも、マッカーサーが一方的に押しつけたというのは嘘です。仮に、押しつけられたから変えなければいけないというなら、憲法制定直後から改憲を迫ってきたアメリカに対しても「改憲を押しつけるな」と言えなきゃ可笑しいですね。
 嘘をつく人は、本音を隠すために色んな理由を作るものです。が、すぐに本質でないことがバレるため、話は二転三転。いいかげんですね。

天気:雨のちくもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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