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哲学もいいけど…

2006年11月10日

 今週が終わりました。ようやく。疲れました。肉体の疲れは精神の疲れに直結します。早く休みたい…。
 今日は久しぶりに、農薬の添加回収試験というのをやりました。農薬の出ないサンプルにわざと濃度の判っている農薬溶液を加え、抽出作業をし、ちゃんと加えた量が抽出できているかを確かめるのです。
 久しぶりのことなので、だいぶ遅くなるかと思いましたが、昼飯前までに殆どが終了。意外と混乱もなく終わりました。

 …ところが!しんどいのはこのいつもの労働時間が終わってからです。とりあえず、電車では水俣病の本を読んで帰りましたが、それから、メシも食わず、ビラ作りの作業。帰ってきたのが23時半頃ですから、洒落になりません。
 そんな疲れのさなか、たまたま作業をしていた事務所に詰めていた人と、哲学の話をしました。

「社会の存在が社会の意識を規定する」

 …ということだったと思います。これはレーニンが述べたことだそうです。どういう意味でしょう。
 「社会の存在」とは、人の影響や生活状態、経済その他いろいろなもののことを言うようです。なるほど。今日まで読んでいた、『私の戦後六〇年』にも、日本の「ほおかむりの精神」「あいまい体質」というのが出てきましたが、その体質・精神は戦前から戦後の歴史の中で出来てきたということを、読んでいて感じました。
 だから、この日本を覆っている思想(一般的には「日本人の気質」といわれるやつ)は、日本人だから持っているのではなく、日本の社会が作ったものなんだと言えるんですね。「気質」という言葉に違和感があった理由がはっきりしました。
 まあ、いい。哲学の前に、体力、体力です!メシも食えなかった今夜。明日もまだ別の用事が…あるんですね。本当は休もうと思っていたのですが。
 中途半端な哲学は中途半端な行動しか生まないとは良く言ったものだ…。

天気:晴れのちくもり(茨城県取手市・東京都板橋区)

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