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Archive for 2006年11月30日

無責任な社会

2006年11月30日

 今朝起きたのもまた8時10分。体たらくぶりが顕わに。でも、社会の上に立つような立場にありながら平気で無責任なことをする人ほど落ちぶれてはいないと思っています。
 今日も、『さと子先生のホームルーム』(おにつかるみ著 新日本出版社)を読みました。ここに登場する子どもたちも先生も、実在します。具体的なことを書いていると、読書感想文になってしまうので書きませんが、今日読んだ章は、障害を持っている子と一緒に成長する『さと子先生』のクラスの子どもたちとさと子先生の話(先生も成長してるんです!)、さと子先生の卒業生を襲う不当な扱いと闘う卒業生と先生の話。8月頃読んでいた『空のにおい』と同じく、電車で読むのは辛い。住井すゑさんの言葉をパクると、悲しくて泣くのではなく、感動して泣くのです。もちろん、『ドラゴンボール』(鳥山明 作)の主人公・悟空が尻尾を引っ張られて痛みのあまり涙を堪えるが如く、耐えていましたが。
 …子どもたちの力に圧倒されます。子どもたちを“虐待”する社会に憤りを感じます。先生自身の子どもたちへの思いと責任感に尊敬の念を抱きます。「この子どもたち、先生のような、感性や勇気や愛情、行動力や科学的思考に、少しでも近づきたい」

 しかし、一方で、こういう人たちをも不当に扱うこの日本社会。東京で君が代を強制している話は新しい。タウンミーティングのやらせ問題、東京都知事の「甘ったれている」論、はたまた最近読んだ水俣病の本では、意地でも水俣病の責任を認めない政府の態度…。
 さっき、NHKのニュースで、目黒区のある党の議員6人全員が政務調査費を不当な使い方をしていたと報道されていました。この議員たちの釈明はまだ聞いていませんが、一応、辞職という態度をとってはいるようです。辞めれば済むのか?
 こんな異常な社会、無責任な社会で、どうして子どもたちが健全に育つことが出来るのか!教育基本法が子どもたちの人格形成を定めているのを、やらせまでして改悪を企て、そういう部類の人たちが別のところで同じように無責任なことをやっています。無責任な人間が、密かに苦しみながらも努力している人たち、子どもたちをなじる。絶対に許せない。
 …とはいえ、実際行動に移せていない自分がもどかしい。毎日、何が出来るのかを探すので、今は精一杯…。でも、僕は無責任とは言われないような生き方をしたい。

天気:くもり一時雨、夜は晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

 

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