山と海と
長いカメムシの館の夜が明けました。しかし、数千匹はいると思われたカメムシの大群が、この朝には一斉になりを潜め、鎮火した暖炉の周りに数匹うろうろしている程度でした。いったいあの惨劇、いや、サンバは何だったんだろう。
ところで、昨日は危ぶまれていた天気、空を見上げると、青空!?これなら、荷物を持って上がって箸別コースに回っても十分だったんじゃないかと思う。雨竜コースだと、南暑寒荘から雪に埋もれた車道を丸一日歩かないと町に出られないとか、昨日のガイドの兄ちゃんは言っていたような気がするのでどのみち却下だけども。
暑寒荘に8時半の約束で、タクシーを呼んでいます。まだ7時半。時間があります。あの薪の上でお菓子でも食べて待っていますか。
でも、薪の据わりが悪く、結局駄目でした。
あるのは薄雲だけ。昨日からずっと同じような天気で推移していますね。本曇りになった瞬間も何回かあったけど。
でも、雪とそれに埋もれる川だけしかない、スリッパでは散策もできない場所にいてもなあ…。
川自体は、茶色く濁った暑寒荘前の沢に比べると随分きれいなものです。
少し下まで歩きますか。砂利道をタクシーも上がってくるのは大変だろうし。
この砂利道は、1kmまでは行かないけども、しばらく続きます。
横を流れる沢はきれいです。雪解け水で若干増水しているんでしょうね。
タクシーと無事出会えて、増毛市街地に出てきました。実は、タクシー予約時、今日の8時半とお願いしたものの、ちゃんと朝に来てくれるかどうか心配でした。夜と勘違いしていないか。
まあとりあえず、この辺をうろうろしてみましょうや。増毛の海、きれいですから。
そう、3年ぶりの、エゾエンゴサク(ケシ科)です。ふうたろう、ずっとゴサクと呼んでいますが。
境内を歩いていると、この気候の寒さの中でも、それなりの花があります。
キバナノアマナ(ユリ科)。初めてゴサクやこのキバナノアマナたちに出会ったのは、あの2005年5月に行った礼文島でしたな。懐かしいね…
セリ科の植物が、花も咲かせず、青々と茂っています。揉むと独特のにおいがします。
さて、もう少し町を歩いてみましょうか。今日は気温が高いので、歩いていると少しバテ気味ですが。
肉屋のようですが、ハンバーグが特製なのだそうで?
アスファルトに落書き。今時古風なことをする子もいるんだな。可愛いね。とある食堂の前。
カモメかウミネコか判らないけど、いつも動物には逃げられているふうたろうにしては、だいぶ接近できました。
…日本海の風と波に乗って、この日本海側の地域には、朝鮮半島や中国、ロシアなどの国籍を持った廃棄物が流れ着くことが多いのです。しかし、今日ここを歩いていると、全部日本のものでした。それにこの排水にしても、すごく泡立って濁っています。
いつか、その流れ着いてくるゴミの国籍を見て、それらの国だけを批判しているニュース特集を見たことがありますが、その中に日本のゴミだってかなりの割合で混ざっているのです。
増毛港。今は漁港専門だそうですが、その昔、道路が通る前は、雄冬地区との連絡船も通っていたそうです。
腹が減ったので飯を食いたい。しかし、11時にならないとどこも開かない。結局スーパーとかでスナック菓子を買って食べてしまうという負け組がここにいます。
増毛から留萌まで、バスが出ています。留萌まで行くと、深川行きの電車が比較的多く出ていますから。
留萌駅まで、のどかな海岸線を通っていきますが、やっぱりそののどかさを余すところなく味わうのなら、鉄道を使うべきです。バスや道路は近代的すぎる…。
留萌駅に着いたら、天ぷらそばを食いました。まあ、味なんてそこそこ、なんだけどね。
今日の写真はここで終わっています。まだ午前中なのに。午後は旭川まで移動したあと、安いビジネスホテルで退廃的に過ごし、日記などの更新はその後やっと。せめて、夜飯の写真でも撮っとけば良かったなと思いつつ。
明日は、茨城時代の友人と美瑛~富良野で会う予定です。雨だから、雨でも、できること。
しかし、夜、ものすごく寝付きが悪かった。午後は何も行動していなかったので、後退していた不安がどっと押し寄せてきて。
でも、明日も、がんばろう。
天気:晴れのち雨(北海道留萌支庁増毛郡増毛町・留萌市・上川支庁旭川市、移動中は含まない)
覚え書き:ホテル内線電話ファクス混線