花寒の紀伊(伯母子岳~護摩壇山縦走コース:和歌山県)
寒さで寝不足気味でしたが、意を決して起きました。小屋泊まり(避難小屋)は、片づけが非常に楽で、ものの10分くらいで終わったような気がします。テントの片づけがいつも大変なので(ポールが外れないとか)それに比べれば全然天国です。
5時2分に出発。伯母子岳に少し登って、中盤くらいに樹林の開ける場所があります。そこから東の空を見ると、待ちに待った日の出の時間帯。
しかし、どうやら山頂一帯は樹林が無くなっているようです(実際は伐採されている)。
早々と伯母子岳山頂に到着です。今朝は昨日と違って寒い。でも、日の出まで待ちたい。
う~ん…
どうも日は出ているようですが、薄雲の向こうに隠れてしまっていますね…。
でも、その薄雲に虹のようなものができていて、これはこれでいいですか。
いつまでも待っていられないので、先に進みます。すぐに結構な急坂が出迎えてくれます。
実は、遙か彼方にごまさんスカイタワーが見えているのですが、この広角では見えないですね。
広葉樹のトンネル。本来のこの辺りの極相はこれなのかも知れませんね。
数少ない展望。やっぱり、1300m前後だと、これが限界ですね。
牛首山?地図にはもちろんありません。恐らく、1322mのピーク付近です。
ふうたろうの頭上を境界に、絹層雲(高層雲)ゾーンと青空ゾーンに分かれています。もちろん、ふうたろうの頭上は絹層雲ゾーン(滅
しかし、いよいよ土道(遊歩道)は終わり。林道が谷から駆け上がってきて、今合流しようとしています。
伯母子岳の、車の人用の登山口。車じゃないふうたろう用の登山口はまだ5~6km先という件。
しかし、所々で開ける展望は、さっきの尾根歩きの道よりも良いという罠。
そして、そこからはエアコンの室外機か何かの部品が捨てられているという、けしからん件。誰がわざわざここまで捨てに来るのか。
しかし、確かに、回収してもらうにしても、猛烈な手間を伴いますから(それこそ車がないと運べないという話もあるし)、こういうことしたくなる気持ちは解る。
標高1200m台の林道。なかなか眺めは良いのですね。車なんてまったく通っていないので、登山道に近い気分で歩けます。
地蔵の彫り物みたいなのがありますが、それよりも、そのそばにあるアンパンマンの貯金箱の倒れたやつが気になります。
あの左奥の山が伯母子岳…ではありません。恐らく、1330.8mのピーク。
ちょくちょく座り込んで行動食をむしゃむしゃ。この林道に至っても、断続的なアップダウンがあります。
本当にスカイライン(でもここはスカイラインではなく、ただの林道)。
スカイラインに出たら、ごまさんタワーまで歩きます。短いので許せますが、こんなところはできれば歩きたくないですなあ。
ごまさんタワーの下に駐車場。ふうたろう、以前、家族と一緒にここまで来たことがあります。殆ど記憶にはありませんがね…。2002年8月の、お盆の頃。
まずはバス停で時刻の確認。
¨:∴(゚ε゚;)ブッ
予約が必要…?まずくないか、これ?
ごまさんタワーあたりは携帯の電波が繋がらないので、とりあえずサクッと護摩壇山の山頂を踏んできましょうか。ここが入口。
そして、そういう入口の雰囲気がこの先もどうやら続きそうです。石畳の連続…。
この石畳の連続で疲れているふうたろう。このあたりで携帯の電波が入ってきたので、龍神バスに電話して、事なきを得ました。
おっと、どうやらもう山頂はすぐそこですね。
護摩壇山山頂到着。東に護摩壇山より10mほど高い電波塔のあるピークがありますが、気がゆるんで進む気がしないので、パス。とりあえず、護摩壇山はクリアということで。
この、展望が中途半端な山頂にあるあずまやで、メールやmixiアプリのゲームなどを楽しむという不届きなことをしておきます。
帰りは来た道を戻ります。地図を見ると、神納川に下っていく道が、さっきのピークの向こう側に続いているようですが、これはいつか時間があれば挑戦、ということになりますかね。
腹が減ったけども、駐車場でガスコンロを使う訳にもいかないし、だいたいライダーなどがうんといる中でそんなことしたくないので、ごまさんタワーの前にある土産屋でめはりずしと清見オレンジを買って軽食。めはりずしは高菜という野菜を巻いているのですが、これはあんまり美味くないなあ。塩辛すぎ。
ごまさんタワーの駐車場からも美林は見られますが、真下を見るとゴミだらけで萎えることでしょう(滅
ごまさんタワーから紀伊田辺および高野山方面への始発バスは11時35分。紀伊田辺方面に乗って、途中の龍神温泉で降りようと思います。
しかし、バスはその一つ手前の『季楽里』とかいう温泉施設の前で6分の休憩があるので、そこで桜の写真でも撮っておきます。
実は、運転手さんがとても気さくな人で、ずっと話をしていました。まあ、これはふうたろう旅日記のお約束ですが。原発の話、交通機関の話、小泉改革の話(何 とまあ、色々。
龍神温泉での待ち時間は3時間くらいあるので、慌てなくていい。
バス停に着くと、運ちゃんがこの辺りの時間つぶしスポットを少し教えてくれました。次の紀伊田辺方面行きのバスは15時35分。
日帰り温泉の元湯。人の入りは日曜だというのに、少なかったけど…。これも『自粛』の影響か。
朝はぜんざい餅2個だけだったので、腹が減っています。しかも、幸運にもこういうところにファーストフードチェーン店の胞子は飛んでこないので、小さな食堂が生き残ります。
名前を『ほったて小屋』という食堂。中は6畳一間と小さな土間程度の広さで、名前通りの雰囲気っぽい。
1090円の注文で、アマゴの塩焼き、ご飯とめはりずし。ヤマブキの佃煮は少しサービス?
非常に美味かったので、あっという間に完食。
その部屋の窓から見える風景。薄雲が広がる明るいくもりの景色が見渡せます。
この温泉寺も薦められていたところですが、ちょっとしょぼいな…。
まだ時間があるので、一つ離れた集落まで、土産物探しに出かけました。龍神村にある醤油の醸造元が作った醤油が置いてあるという店まで。
日高川を遡上します。
龍神温泉は大通りから橋を渡って日高川の対岸にあります。何でこういう構造にしてるんだろうね。
醤油を買いに立ち寄った、『龍神はーと』という自然食品の店。豆乳のムースがありました。250円したけど、物珍しいので食べてみました。
近くに道の駅があるけど、お約束で輸入物を置いてある土産物屋の風上にも置けない状態。ふうたろう個人的には絶対龍神はーとです。
ん?(・ε・)
これは、9年前のお盆に泊まった旅館ではないかな?どこかの林道でガソリン切れかけの車で迷いまくって、22時頃になってやっと辿り着いたんだ…
龍神温泉街に帰ってきたらバスの時刻15分くらい前。さっきのほったて小屋の夫婦と話をして時間まで付き合っていただいて、運転の荒いバス(さっきの運転手とは違う)で紀伊田辺駅。
駅ナカにパン屋がありました。何と、国産小麦を使ったパンで、米粉パンにも取り組んでいます。思わず、「すばらしい!」と叫んでしまいましたがな。
クリームパンのカスタードには、バニラビーンズの粒がいっぱい。バニラビーンズはかなり高級食材です。しかし、その香気成分の主たるバニリンは、合成もできるそうです。そうした香料でにおいを補うことはできるでしょうが、やっぱり、食べ物をいただいている、という感覚になるのは…?
そしてふうたろうは、御坊・和歌山・天王寺を経て、大阪駅へ。和歌山駅では駅前のチェーン店の海鮮居酒屋で夕食。阪和線では山帰りの大騒ぎ老人集団にマジ切れし、都会ならではのお約束を味わってきました。
大阪駅に到着したら、まずコンビニを探しました。歯ブラシを持ち忘れていたので、歯ブラシを買おうと。でも、この都会の一区画の面積単位がデカくて、コンビニなどが入る余地がなく、かなり探し回りました。そして、やっと手に入れた歯ブラシ。
次はトイレを探しました。恐らく、ホームレスが多いためでしょう、トイレの案内が無いわ無いわ(`皿´#)
探しまくって、地下2階まで降りてやっと見つけましたわ。おまえは女神転生のダンジョンかっつーの。
23時半の、激安夜行バスまでまだ時間があります。阪急梅田駅ナカの夜中のカフェで少しばかり時間を潰します。夜は寝るべきなんだよなあ、と思いながら、使わせていただいております。でも、ふうたろう、これが無くても文句は言わないな。誰もが健康に、安全に暮らせるなら、それに越したことはない。
駐車場みたいなところに激安夜行バスの発着場があるようです。決して居心地がよい訳でもないし、安さの中身も気になりますが、正規のバス(?)に池袋行きの便はありません。仕方ないといえば、無い。
ふうたろうの隣の席には、就職活動中の青年が。就職活動の厳しさを語ってくれました。広告代理店に勤めたい、と話していたかな…。
できるだけ働きたいイメージに近い職場で働くために職を探すのは悪いことかね?「職場を選ばなければ」なんて事いう人もいるけど、働きたいと思える職場で働くのは、品質維持にも重要なことだと思うんだけどね。…色々優しくない社会だなと思いながら、バスが発車し、話をやめることになったのであった…。
明日の朝、池袋に7時半に着くでしょう。本当の旅の終わりは明日の朝。事故や渋滞だけがあとは恐怖ですが、ここまで来たら下山は間近。
今朝は早くに起きたので、比較的よく寝たかと思います。
天気:晴れのち時々くもり(奈良県吉野郡野迫川村・十津川村・和歌山県日高郡龍神村・田辺市・和歌山市、など)
避難小屋とはいえ、テントに比べれば居心地はいいですよね
気持ち分かります。
しかも爽やかな朝を迎えて、気持ち良さそう(^^♪
里の桜は綺麗ですね、癒されます。
それにしても食堂ほったて小屋とは、よくぞこのような名前をつけたと感心したり(^_^;)
しかしながらこういう所の郷土料理が絶品だったりして
あまごは美味しそう(#^.^#)
めはりずしとは、私はまだ食べた事がありませんので興味深々・・・。
今回もお疲れ様でした。
でも身体壊さないように、です(^_^;)
テントに比べれば、雨風の他、片づけ地獄からの解放が何より快適です。テントそのものを出し入れしないといけないのは、天気が悪ければ悪いほど悲惨ですからね…
朝は、さわやかと言うにはちょっと冷やされましたが…まあ、山頂で朝を迎えられたのはよかったですかね(苦
ほったて小屋のめはりずしは、ごまさんスカイタワーで買ったやつほど塩辛くなく、高菜も固くなかったような気がします。ただ、ごまさんスカイタワーのめはりずしは玄米で、ほったての方は白米でした。ふうたろうはほったての方で玄米で作ってくれたら言うことなかったろうなあと思っています。
めはりずしは、見た感じ、おかかまぶしのおにぎりを高菜で巻いたような感じです。
ほったて小屋の料理は、当然、駅近くにあるチェーン店などとは比較になりません。素朴な味を楽しみたいふうたろうにとって、チェーン店の胞子がとんでこない場所の食堂は素晴らしいですね。
1341メートルのピークは老眼で地図を見たら、道があったようにみえたのでさがしてしまいました。
護摩さんスカイタワーでは龍神のうすっぺらいつぶしたまんじゅう菓子とゆずの汁を買いました。まんじゅうは美味しかったです。
バスに連絡が取れて良かったですね~
ごまさんタワーのおみやげ、もはや包装紙や箱のものは目がフィルターを書けて見ないようになっています(笑 醤油や野菜、米などばかりに目がいって…
…饅頭なんて、ありましたっけ(・・;)
バス旅、寄り道が難しいので、土産あさりも大変ですわ…。