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生還後もまた地獄

2011年 8月 13日

 写真が1枚も撮れないというのは、本当にストレスです。しかし、カメラは、電池を入れたらなぜかフラッシュが立ち上がるという奇行に走っていて、そしてついには動かなくなりました。もうダメなのです。
 さて、ふうたろうがいくら2時に寝ようと3時に寝ようと、神威山荘に泊まっている人たちは神威岳やペテガリ岳に登りに来ています。従って、4時にはガサゴソ動き始めるのです。ふうたろうもそのガサゴソで起きてしまいます。寝る前に点けていた焚き火は殆ど消えかかっていましたが、それを再び燃え上がらせて、昼までずっと物を乾かしていました。昼近くになると、アブやブヨがヴンヴン集ってきてたいそう鬱陶しいものでしたが、それも身から出た錆というものです。しょうがない。
 ところで、12時を回った頃になると、神威岳に登っていた人たちが下山してきます。ふうたろうみたいに30kgの荷物を背負って、大層な登山をする人は基本的にいません。ふうたろう、2組のグループに、荷物がイッパイだという理由で断られつつも、一人の単独行の爺ちゃんに何とか拾ってもらうことができて、何と帯広まで連れて行ってもらうことができました。170kmの道のり、ずっと山の話なんかしたりして。何から何まで、本当にありがたいことです。
 帯広では、とりあえず眼鏡を速攻でこしらえてもらい、腹が減ったので花火大会のジュース売りをしていたネーチャンに教えてもらった食堂に行ったらイッパイで入れなかったのでマクドナルドで我慢して、札幌に向かいます。
 札幌のビックカメラで、何としてもカメラを手に入れないと、この先の旅の目的を失いますから。宿はそれから探すのです。なお、携帯が使用不能なので、電話で探すなんて高度なことはできません。


 結局、システムが奇妙なビジネスホテルに泊まることになりました。何がどう奇妙かさえも思い出せないほどのレベルですが、サービスの質はとりあえずゲロしょぼということで。
 この時計は、一昨日河原でちぎれて腕から落ちたものを、昨日の夜再び戻ってきた道すがら、拾ったものです。よく見つかったよ、あんな闇夜で視力もろくにない中でさ。


 新しく買ったカメラのボディは、NikonD7000。猛烈に高い出費になってしまいました。けっこう余計な機能が搭載されていて、それで値段がつり上げられているような気もしましたが、中古でテキトウなものを買うのは、リスクが高すぎますからね…


 というわけで、今日は一転、短い一日が終わります。旅日記で写真3枚ってのは、ふうたろう絵日記史上初めてじゃないでしょうか。ああ嘆かわしい。


天気:快晴(北海道日高支庁浦河郡浦河町・十勝支庁帯広市・石狩支庁札幌市、移動中は含まない)

  1. NYAA
    8月 26th, 2011 at 11:49 | #1

    30kgの荷物、ありえない(*_*)自分は、せいぜい17kg程度で目一杯な感じです。

    カメラも見たら、デジ一でレンズ合わせたら、1kgになりますがな(☆_☆)予備で、防水のコンデジ買った方が良いのでは・・・。

  2. ふうたろう
    8月 26th, 2011 at 14:47 | #2

    >予備の防水コンデジ
     予備ではなく、実用に供してしまうでしょうね。つまり、予備でないから、壊れたら終わりという悪循環(黒笑 カメラ、腰にぶら下げているので、紐でザックから吊って移動しているんですよ。腰に巻いているだけだと、下がってきて大変なんです。

  3. みゃーみ
    9月 3rd, 2011 at 07:21 | #3

    このまえの笊は19キロで死んでました(--〆)なめくじみたいな山登りに。。。

    いつも山ではろくなもの食べないので(持てないから)15-6キロか。。。

    縦走なのに牛乳入りコーンフレークとかパスタとかすごい。これなら食事もどれにしようかな~とウハウハ楽しめますね。

    それにしても一回町にでてカメラや眼鏡をしいれてから仕切り直しだなんてすごすぎ!

    ふうたろう日記を書くことは山登りと同じくらい意味があるんですね。

    さあ、再出発だ~

  4. ふうたろう
    9月 3rd, 2011 at 10:11 | #4

     >なめくじ (笑

     そういえば、みゃーみさんの山行って、メシの話が出てこないですよね。もっとも、山に出かけても、ふうたろうが周囲の人が食べてるのを見ると、味付きα米(五目ご飯とか)だったり、カップ麺などだったり、良くてレトルトカレーだったりするのが殆どですね。たまーに飯を鍋で炊いている人もいて、炒め物とかしている人もいますけど。実際、暑さでバテていることが多いので、食欲が無くて、レトルトとか、けっこうキツいのですよね。コーンフレークくらいあっさり食べられるものがいいんですけど、それだけだと、やっぱり物足りないというか。そうめんでも茹でればいいんですかね(笑
     カメラがなければ、登る意味はほとんど無いですね。

     どこに書いたのか忘れたんですが、ふうたろうの単独山行は、実はそれが始まる1年半ほど前のコンパクトデジカメを買ったところから始まるのですよ。単独行が本格化したのは、実は最後で、カメラ→日記→山という時系列順序です。どれが欠けても、やる気を失ってしまいますねえ…。

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