昨日の仕事だけど
たぶん、ページを閉じた人が多いと思います。ネタ切れです。でも、これは僕の日記です。よく考えたら、化学で遊んでもいいのです。
…というには、ちょっと危ない遊びですね。もっとも、遊びではなく、仕事なのですが。
昨日、農薬から農薬を抽出していました。…意味がわかりませんね。農家が使う農薬から、農薬成分を抽出していたのです。農業資材から農薬を抽出するというのは、あまり例はありませんが、時々あります。
昨日は、チオファネートメチルという農薬(殺菌剤)を抽出していました。しかし、実際はチオファネートメチルはガスクロマトグラフィーでは分析できません。代わりに、カルベンダジム(メチル-2-ベンゾイミダゾール:MBC)が検出されます。理由はよく判りませんが、農薬の合成の時に、カルベンダジムが不純物として混じってしまうのかもしれません。確か、チオファネートメチルの標準品(チオファネートメチルという物質100%のもの)を注入してもカルベンダジムは検出されなかった。
…といっても、この不純物こそ、この農薬が殺菌剤として働く本体なのだそうですが。カルベンダジム以外にも、そのそっくりな化合物がぽろぽろ検出されてくるので、そういうものなんでしょうね。
農薬の原末(粉)から農薬を抽出するので、ビビりながら抽出。そんなに強い毒性はないとは判っていても、吸い込みたくないし、周りを汚したくない。
もっとも、吸い込みたくなくて、周りを汚したくないものを、環境中にずっとばらまいてきたのです。今さら何で毒性を恐れるのかっていわれたら、答えようがないです。
よく、僕の日記を読んでくれる人から、「化学は判らん!」と言われます。正直、僕もどう答えたらよいのか判りません。解るように勉強するか、解らないから飛ばすか、どちらか。僕が化学解らん人間なら、図だけ見て逃げると思います。
そこで、化学オタクだけではつまらないので、ちょっと今日のニュースでも。
イージス艦が漁船に突っ込んで絶望的な事態にあるというニュース。ギョウザ事件から始まり、米兵による少女暴行と、事件が国際化しています。イージス艦は高い金出してアメリカから買った軍艦のはず。それが、千葉県沖の漁船一隻回避できないというのですから、国防なんて務まらないということを自ら証明したようなものです。そんなくだらない証明に、2人の未来ある漁師を犠牲にする(僕は、もう助からないと思っています…)なんて、馬鹿げすぎています。漁師の弟さんが「あいつらに国を守る資格なんてねぇ!」と叫んでいたのに思わず相づちを打ってしまいました。マスコミの報道では、他にも色々な噂が流されていましたが、そういうのは話半分に聞いておくのがいいと思います。
関係ない話ですが、この日本の国は、国防とかテロ対策とか北朝鮮とか国際貢献とか言う割に、生命活動の基本とも言える食料を適当に扱うのですね。食料自給率39%。これ上げようとしていますか?戦争が起こって、爆弾で死ぬ人も多いだろうけど、食糧不足は爆弾よりも強いと思うのは僕だけですかね?昨日イージス艦の直撃を食らった漁師さんたちは、父親の漁師を継ぐことを決めたその親子だったそうではないですか。魚介類の自給率5割。
またまた関係ない話ですが、自給率が低いということは、どこかの国から持ってきているということ。いわゆる「飢餓の輸出」。国防?国際貢献??…何だそれ?
天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・埼玉県所沢市)