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北へ向かう暗い心

2008年 4月 27日

※記録:5月5日早朝

 結局、昨日の夜は、22時半くらいまで船内で出会ったIくんと話をしていました。ふうたろう旅日記はこうしていつも幕を開けます。
 さて、そんな夜が明けた朝、おそらく、八戸沖くらいだと思いますが、空は春霞がかかっているものの、概ね晴天です。北海道は下り坂なんて行っていましたが、本当かなぁ。


 ほら、船の日陰で本なんか読んでいる人もいるし、きっといい天気さ。


 この船内の自動販売機から考えられませんか。

  1. 暖かいのでビールが売れる
  2. 経済状況がやすいドライビールの売れ行きをあげる

 ちょっと雲もあるようですね。でも、やっぱり天気はすばらしいです。ほぼ確信めいた、苫小牧港の晴天。


 …!
 苫小牧港は曇っていて、今にも雨が降りそうだ!
 苫小牧市は工場が多くて、いつも煙がもんもんとしていますが、これはその煙だけってことはないでしょうよ。


 実は、船の到着予定時刻13時45分、写真にある列車に乗るためには苫小牧駅14時7分発。たった22分しか時間がありません!
 ふうたろう大ピンチ!
 船からタクシー会社に予約の電話を入れて、ダッシュで苫小牧駅。コインロッカーにパソコンを放り込んで電車に乗りました。
 苫小牧港に着いたら、天気予報通り、かなり強い雨が降っていました。気持ちは暗転。これから、どうなるのだろう。おおぞら号(釧路行き)は曇り空を駆けめぐる列車なのか。


 釧路駅に着いたのは18時14分頃。釧路までの道中、トマム、新得(しんとく)、帯広などを越えたくらいまでずっと眠りこけていました。
 そして、釧路駅では待ち時間も4分くらいしかなく(そのために釧路駅でコインロッカーを使えなかった)、釧網線(せんもうせん)網走行きに飛び乗りました。ここまでくれば、もう大丈夫。
 …と言いたいのですが、19時11分頃、
 ドン!カラカラカラ…ッ!!
 何事かと思いきや、一両編成の電車ゆえに見えるたった2人の運転士の姿が、悲痛でした。電車に急ブレーキをかけ、紺色の雨合羽を着て、その不吉な音のしたところまで走ってゆくのです。


 鉄道の制動距離は、かなり長いようです。数百メートル後ろですね。
 どうやら、鹿を轢いてしまったようです。ドン!というのはともかく、カラカラカラ…ッ!!っていうのは、誠にグロテスクですね。
 なお、この写真、電車の窓にカメラのレンズを押し当てて40秒くらい我慢して撮ったものです。けっこう技術的には大変なものなのです。


 電車の遅れは10分程度で済みました。知床斜里(しれとこしゃり)駅に着いたのは20時50分頃。閑散とした知床斜里駅前。雨もやんでいました。
 Seicomartで買い物をして、斜里第一ホテル。1泊目のビジネスホテルです。宿泊施設などの詳細については、後日「ふうたろう旅日記詳細」にて書きます。
 こうして、北海道の山の入り口までやってきました。さて、どうなるのか。真っ暗な入り口が大きく開いているようです。


天気:晴れのち雨、オホーツク海側に向かうほど雨は弱くなる(東北地方三陸沖・北海道胆振支庁苫小牧市・網走支庁斜里郡斜里町、通過中の都市名は含まない)

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