青森リレー山行(岩木山百沢コース・八甲田山縦走コース:青森県)
朝になったら晴れているだろうと、本当に期待していた岩木山山頂ですが、ご覧の通り、(゚◇゚)ガーン
しかし、昨日の夜同様、雲は薄く、日の光が透けてオレンジ色しています。嗚呼、祖母山の山頂を思い出すなあ。
さて、さっさと下って、あわよくば八甲田山行きのバスの、午前の便に間に合わせてみるか、などと考えたこともありましたが、どう考えても、6時55分の麓のバスなんか間に合うはずがありません。
今日は百沢コースを下るので、昨日歩いてきた方向とは逆に向かっています。方向で言うと南東向き。山頂の急なピークを下ったところに、悲惨にボロボロになった小屋があります。
登山道は右下りとか左下りとか書いていますが、誰もいないし雪で道もロクに見えないから、あまり関係なかったりする。
鳳鳴ヒュッテ。百沢コースの途中にある焼け止まり避難小屋ではありません。宿泊はここでも良かったと思いましたが…
このひどく腐ったベッドを見ると、山頂の避難小屋で正解だったと心底思ったり。
さて、百沢コースとロープウェー(動いているのかどうかは知らん)方向との分岐…ですが、ぶっちゃけ雪でよう判らん。せめてガスが晴れてくれるだけでも先行きが見えるのに。まるでどこかの政権みたい(滅
下山方向の百沢コースは、しばらく谷が続くでしょう。それにしても、なんというガス!歩く気がしない。
雪は積もっていますが、それ自体歩きにくいということは、特に下りなのもあるので、ありません。
しかし、昨日からの雪で濡れまくったカメラの、レンズの中の方まで曇ってしまい、それを乾かすのにひどく時間をとられました。乾かさないとこれからの道中写真撮れなくなるからな!
ダブルのガスを抜けて、やっと視界が明るくなったような気がします。
弘前方面の市街地が見えています。でも、黄砂が舞っているようなぼやけ具合ですなあ…。
しばらく谷を下ると、右に曲がって斜面を横切ります。ここまで来れば半分か3分の1くらい、でしょうか。
これが焼け止まり避難小屋。なんで、「焼け止まり」という名前なのかは解らないけども。
焼け止まり避難小屋の中は、鳳鳴ヒュッテより若干マシなベッドを備えています。でも、ベッドよりも床の方がいいなあ。
ありがたいのは囲炉裏があること。ただし、できれば薪を担ぎ上げるのがよいだろう。
焼け止まり避難小屋の前からは、若干樹木に邪魔されているものの、そこそこの景色です。朝日はきれいだろうと思います。
焼け止まり避難小屋を越えると再びひたむきな下りです。景色は、樹林帯に入るまではそこそこきれいです。まあ、何となくガスっているのでパッとしないのですがね。
あからさまに雲が減っているように見えるが、まあ、冬枯れの樹林に免じて…
広大なスキーゲレンデがありますが、全然雪がありません。いくら北東北といえど、この辺でたんまり雪が、ということはまだないのですかね。
とりあえず10時55分のバスまでヒマなので、またストレス食い。…まあ、これくらいは許容範囲、ですかな。
バスで弘前駅前に来ました。でも、これで終わりではありませんぞ。今日はむしろこれからという話で。
(゜Д゜;)げろりんちょ!
11時54分発の青森行きの電車に乗るつもりですが、2番線だと思って大荷物を背負って下りたホームは1番線だとか、ムダに疲れました。
弘前駅の改札口で売られていたホタテ弁当を食います。今年はホタテ貝がひどい不漁らしく、このホタテ貝はどうやって手に入れたのだろうとさえ思いつつ、蓋を開けてみましょう。
青森駅に戻ってきました。ベイブリッジが見えていますな。
青森駅で降りたことがなかったので知らなかったのですが、ここは本当に海のそばだったんですなあ。
それにしても、1日2本しかバスがないJR十和田湖行きバス。ムダに待ち時間が過ぎていく…というのはやめにして、歯磨きしたりりんごを買ったり、と、八甲田山に向けて準備です。
バスは1時間弱で八甲田山ロープウェー乗り場に着きました。とりあえず発車まで時間がなかったのでダッシュで乗り込んだのですが…。
ふうたろう:「大人片道で □ヽ(・ε・)」
受付嬢:「!!片道!?(゚д゚;)」
…と始まって、雪があるだの暗くなるだの、装備見ればどういう山に登るのか解るものを、ゴチャゴチャと。雪があるくらいで山に登るのをやめるかっていうの!
気を取り直し、装備を調え、2時間ほど歩いた先にある避難小屋目指して出発。
展望が良すぎるんだけど、伐採とかしたことある?まさかね…。九重山で前例があるから油断できないけど。
しかしその展望は、アオモリトドマツの樹林帯に突入することですぐに失われます。
それにしても、あの八甲田連峰、遠いなあ。あそこまで2時間で行けるのだろうか。…と、田茂萢湿原(だもやちしつげん)をダッシュしながら思うのであった。
湿原は雪で覆われているので、広大な雪原に。湿原より雪原の方が好きだな。
田茂萢湿原が終わった途端、踏み痕がゼロになります。いや、動物先生の足跡があるか。
毛無岱(けなしたい)方面との分岐。踏み痕は全くない。木道から外れるとヅボッといきます。
やっぱり暗くなってきましたな。この時季の日没は早いのです。4時半くらいですね。
しかし、何よりしんどいのは、岩木山の弥生コースみたいにヤブが押し寄せてくること。あそこほどひどくはないけど、絡んできます。
何だか、ちょうど雲の帯が太陽を隠して暗くなっているんですよね…。
アオモリトドマツやハイマツの樹林帯。できれば、もう少し早く出発したかったけど、やっぱり公共交通登山の限界ですかね。
確かに夕日の色が素晴らしい。っていうか、実はこの夕日を見るのは2ヶ月ぶりっていう話。
もう日は落ちる。でもこの瞬間の空は、朝とならんで、一日のうちで最もきれいだと言ってもいい。
雪のアーベンロート。できれば八甲田連峰のひとつである赤倉岳の山頂で迎えたかった。
いきなり寒くなってきたので、服装を夏から冬へ。ふうたろうに秋はないと。その間に日が暮れてしまいました。
日が暮れてしまうと、針葉樹林を含んだ山は真っ黒になってしまいます。宴は終わりました。
わかんをもっと早い段階で装備しておけば、速く登れたのかなと思ったけど、後の祭り。やっと赤倉岳の稜線に着いたけど、暗い…
今日は大岳避難小屋までが限界ですね。それでも真っ暗な中を歩かないと駄目です。
まあ、このくらい明るさがあれば、全然余裕で歩けますけどね。ロドプシン全開(何
もう光の量が足りなくて写真が撮れません。
ここには人の足跡がありますが、赤倉岳からロープウェー方面に歩こうと思った人が、雪道を前に引き返したという感じです。
赤倉岳山頂。
実は、この時点で高田大岳・谷池温泉方面に向かうことを諦めていなかったので、どうしても大岳避難小屋まで進まないと、と思っていたのです。
おっと、いきなり避難小屋の中の写真に飛んでしまいましたが、大岳避難小屋には一人もいませんでした。しかし、しばらくして毛無岱方面から登ってきた地元のおっちゃんが来て、二人になりました。
この写真は何かというと、どうも、米兵が忘れて行ったっぽい何らかの薬のようです。
英語の文を読んでいると、どうも睡眠薬のようですが…。あとで調べよう。
ハラが減ってきたので夜飯、ですが、カレーうどん雑炊と、加えて王林(青リンゴ)まで食ってしまって腹一杯。
でも、寝る前に外に出て写真を撮ったりしていると、良い腹ごなしになって、安眠できました。ただし、米兵のものではない睡眠薬を使いましたが。(まあ、米兵のものではないかもしれないけどね)
ところで、何気にガスっていますな。もう、移動性高気圧が東に抜けつつあるから…かな。
さて、青森リレー登山、岩木山から八甲田山にバトンが渡り、無事二日目の夜を山で過ごせそうです。しかも、予想よりも天気はなかなか良い。それに実は、23日の天気、雨から晴れに変わりました。22日の夜あたりに雨雲が急速に通過して終わるようです。これは期待できそうですな…。
ところで、この大岳避難小屋の中を、何匹ものネズミが運動会しています。嗚呼、2009年年明けの我が家を思い出すぜ…(滅
明日は八甲田山を下山し、北海道に渡り、アンカー・大千軒岳にバトンを渡します。いや、渡せるといいな、レベルですが。
天気:くもりのち晴れ(青森県西津軽郡岩木町・弘前市・青森市)
覚え書き:弘前駅ナカでカロリーメイト2本購入
アーベンロート美しいですね。あっという間。
まったく、はかないものですよね…
でも、そのアーベンロートを、
わかん履いている間に逃したという罠(滅