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水の宴(日高南部神威岳シュオマナイ川遡上コース:北海道日高支庁)

2011年 8月 11日

 雨が夜明け頃に止みました。これはある意味意外であり、ある意味必然であります。


 激しい雨でしたが、水かさは若干増えて…?水源の沢、若干濁っているような濁っていないような。


 晴れ間が広がってきていて、幸先が良さそうです。しかし、今日はまだ序の口。問題は明日からの神威岳以降の縦走です。


 朝飯は何を食べましたか(記録しているのは10日以降も先の話なので、メニューまで思い出せません)。デザートに、ゴールデンキウイを。


 神威岳方面、晴れてきています。


 さて、いきなりの渡渉スペシャル。てっきり橋の一本でもかかっているかと思ったのに、いきなりです。


 昨日の偵察でこれを知っていたので、小屋から沢靴を履いて出発です。


 沢を沢として渡渉する(沢靴などを履いて本格的に渡渉する)のは、あの皇海山の松木沢遡上以来です。しかし、あの松木沢は渇水していたときだったので、水かさもそれほど多くなく、楽だったものですが…
 今回の沢、若干水かさが多くて流れも速い。


 一つめの沢を越えたら、轍の残る道を進みます。しかし、直にそれもなくなり、普通の登山道を、暑さをこらえて歩くことになります。


 途中、にわかにできたような沢で道が寸断されています。ふうたろうはそちらを上がってしまい、失敗。30kgを超える大荷物を担いでいるので、きつい。


 登山道、あの人の入りようでは、このくらいの笹ヤブになるんですかね。けっこうササが茂っています。


 道が支流にぶち当たったら、また渡渉です。さっき一旦履き直した登山靴を、また沢靴に戻して、渡渉。


 水量は若干多めです。慣れないと、戦きます。


 神威岳へは、シュオマナイ川をひたすら遡上することになります。カーブを何度もするものなので、ゴルジュ(峡谷)状になったところをかわすために何度も渡渉します。だいたいピンクのリボンがついていて、渡渉点を示してくれていますが…


 空が明るくなってくると、沢もキラキラしてきます。


 このせせらぎの泡が、涼しげです。


 ピンクのリボンどおりに歩いても、渡渉が楽になるのかどうかはよく解りません。


 こういう水の落ち込んでいるところは、かなり深い場所です。水になれていない今は、とてもここに足を突っ込む気になれません。


 しかし、巻き道を何度も進んでいると、このヤヴにうんざりしてくるときが、いつか来ます。ふうたろう、実は暑さと樹林(ヤヴ)が猛烈に嫌いです。


 ああめんどくさいこのまま沢を遡上だ(棒読み)


 このくらいの流れなら、簡単に逆らえるようになりました。


 荷物が重いので、荷物を下ろして休憩。


 釜状になっている深み。ここは泳げそうなくらい深いはずです。浮き輪でも持ってきて泳ぐと良いかもしれませんね(何


 空の晴れ間がどんどん広がっています。


 さっきの深みのところはそのまま抜けられないので、巻き道を。


 上流に向かうにつれ、徐々に斜度が増します。そして、深いところと浅いところのメリハリがついてきます。


 基本的にピンクリボンがたくさんついています。暑さに我慢出来るのであれば、このピンクリボンどおりに渡渉を繰り返して巻き道を上ればいいのですが、暑さと樹林帯でダメージを倍うけるふうたろうは、沢を上がります。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 何と、時計が無くなっています。どこで落としたんだろう。さっき転んだところか、それとも、休憩の時にザックに引っかけて落っことしたのか…


 崖がすごくて景色最高。ふうたろうのテンションはずっと上がりっぱなしです。荷物の重さもあまり感じません。


 右側に見えるような崖は、高巻きも大変ですから、左側(カーブの内側)に渡渉する、ということになります。でも、ふうたろうは、沢をダイレクトに登っています。暑いので。


 青空が広がって、沢と緑がいっそう輝いています。なんて贅沢な登山なんだろう!


 水しぶきを浴びながら遡上します。カメラを濡らさないように気遣いながら。
 しかし、ここで気がついたのは、ふうたろうの履いている穴の開いたタイツ、濡れてもすぐに乾くので履いたまま登れるということ。そうと解れば、恐いもんなし。


 威圧感はありますが、沢登り、余裕でできます。もちろん、巻き道もあります(たぶん)


 下流側を眺めたら、空も緑も沢も、全部がきれいです。


 ここが沢の分岐点。右側に行きましょう。左側はどうなっているのでしょう?


 急峻になりました。しかし、沢をそのまま登って、暑さ軽減。平らなところで休憩です。


 程なくして、標高850mあたりです。そこで遂に、沢バイバイの刑です。


 緑が美しい!


 んなわけないやろが(゚Д゚メ)ゴルァ
 雲が多くなってくるし、坂は猛烈にきついし、荷物はアホほど重いし、暑苦しいし…。さっきの沢のHP自動回復床はもうないですから。


 いつの間にか、こんな重苦しいガスが覆ってしまって…
 ふうたろう、明日以降がただでさえ気の重いものなのに…


 いつまで経っても、先に進まない。荷物が重すぎて、辛い…


 そして、もうすぐ神威岳、という状況になったら、ひどいヤブです。でも、明日以降の縦走路は、もっとすごいヤブなんだろうなあと、意気消沈。


 そして、山頂方面は猛烈なガス。


 どうやら神威岳に着いたらしいけど、このたびはとりあえず来ただけ、という感じしかしません。泣きそうですわ。


 しかも、神威岳の看板、半分に割れてるとか(滅


 テントは、実はちょっと下の方のヤブに張っています。そこまで、とぼとぼと戻りますかな。


 今回、パスタソースの他に、粉チーズとタバスコも持ってきています。夏はただでさえ食事を受け付けないので、味付けには気を遣わないとイケません。


 野菜を練り込んだパスタにナポリタンソースと粉チーズとタバスコをかけてウマー!


 しかし、空はひたすら猛烈にガスっていて、やる気を失います。そして、昨夜は思い切り寝たのであまり眠くないという件。


 神威岳には辛うじて登頂しました。しかし、この先の縦走路が問題です。猛烈なヤブはどんなものでしょうか。明日はせめてペテガリ岳まで行きたいですが、まったくコースタイムが予想出来ません。天気もどうなるのか不明です。
 しかし、そんな不安など関係なくなるほどのことが起こることを、ふうたろうはまだ知らない。


天気:くもり時々晴れ(北海道日高支庁浦河郡浦河町・広尾郡大樹町)

  1. みゃーみ
    9月 1st, 2011 at 18:18 | #1

    なんて贅沢な登山なんだろうって写真、ほんとにきれいです。

    山頂方面、緑はきれいだけどすごいやぶですね(棒読み)

    きゃー。つづきがこわい。

  2. ふうたろう
    9月 1st, 2011 at 22:55 | #2

     コメントはありがたいのですが…
     一応、こちらはあなたを知りませんので、それなりの礼儀でお願いします。

     ※問題が解決しました。名前の欄を埋めておきました。

  3. みゃーみ
    9月 3rd, 2011 at 07:03 | #3

    上のコメント私でした。なぜかみゃーみというのが消えてまして(汗

    タバスコは瓶ごともっていってしまうなんてさすが力持ち!

  4. ふうたろう
    9月 3rd, 2011 at 09:59 | #4

     タバスコをさすがに分けて持っていくのは辛いですよね。口が細いから、移す間に周辺にまき散らしそうですし(滅

     「匿名」は書き直しておきました。このブログエンジンは、名前を書かないと「匿名」って出ることに初めて気が付きました。

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