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言わんこっちゃない!

2006年4月20日

 今朝、2年前に過去の恋人からもらったサボテンからほふく茎が出、新しい根が張り始めていました。萎れかけて、もうダメかと思っていたのに…。生命の強さ、ここに現れたり!です。

 通勤電車の途中、昨日から気になっていた週刊誌Sを買いました。電車の吊り広告に千葉7区の衆議院補欠選挙で、「キャバクラ嬢」が何とかというものを見かけたからです。いったい、どんなことを書いているんだろうかと思いました。
 政策的なことは書いてあるのかしらとぺらっとページめくり。期待を裏切らず、無い。載っているのは、「キャバクラ嬢」についての聞き取り調査みたいなものと、創価学会が自民党が応援している候補者を裏切りそうだとか、自民党内で「落下傘候補に対する反発がある」とかだけです。…ねぇ、記者さんたち、選挙は遊びか?
 それなら、千葉7区で立候補しているのがこの太田 和美さんと「落下傘候補」だけなのかというと、そんなことはありません。共産党の徳増 記代子さん、無所属の小林 崇徳さん、同じく無所属の宮岡 進一郎さんも立候補しています。この方々たちについては、一言も触れていません。
 選挙を汚し、争点をごまかし、候補者まで愚弄する週刊誌の人権意識の低さに怒りを覚えます。

 ところで、この候補者を知るにあたって調べたインターネットの検索は「ヤフー検索」を使いました。「千葉7区 候補者」と入れて、ポチッとな。(右クリックで画像を表示させると拡大できます)

 何と、上位二つは共産党のページです。三つめにして候補者名を紹介している「みんなの政治」がありました(右クリックで同じ要領で拡大できます)。

 …驚きました。たとえば上位二位を占める共産党の候補者のホームページは「-」扱い。民主と自民のみホームページのリンク。
 さて、これがもし、憲法の国民投票となるとどうなるんでしょうね。この「みんなの政治」には少なくとも民主党と自民党だけしか選ばせない段階に来ていますね。これは財力や権力というよりは知名度やパフォーマンス力による格差といえますが、マスメディアや公的な力を持つウェブサイトで、早くも不平等さを露呈しています。知名度を上げる努力は候補者や宣伝には問われますが、客観的な情報を伝えるべきメディアやウェブサイトは、あくまでも客観性と平等性を徹底すべきです。でなければ、そんなメディアは要りません。「それはお前の立場からすればだろ?」当たり前です。不平等に扱われた側にとって、不平等なことをする者を必要だとどうして言えるか?
 憲法がもし国民投票に上がったとき、同じことが起こらないとは限りません。だから、「ほら、言わんこっちゃない!」と言いたくなるのです。

 とはいえ、民主主義の必要条件を失っているマスメディアに、何を言っても無駄といえば無駄です。文句言う前に、やれることをやる。良心を持っている人の力を借りる。それに尽きます。期日前投票が前回の衆議院選挙の55%にとどまっていることから考えても、「自民か民主か」というやり方に辟易している人たちは少なくないと考えられます。選挙を汚すこれらのメディアに対しては、地道に抗議することも大事ですが、それよりは、ちゃんとものを見ているけど情報が得られず困っている人に、正確な情報を与える方がよほど理性的です。千葉7区の住民がおかれてる苦悩は何なのか知りませんが、国政選挙である以上、医療で保険のきかない部分を広げるとか障害者自立支援法で負担が増えたとかは同じでしょう。そういうことを地道に伝えるしかないですね。

天気:雨のち晴れ・強風による被害発生(東京都板橋区・茨城県取手市)

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