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靖国ふたたび

2006年7月2日

 今日は靖国神社と、上野の東京大空襲にまつわる碑を見学。朝8時前に起き、参加者5人分のおにぎりを作り、出発。

 靖国神社に着いたら12時近く。けっこう混雑しています。

 本日のメインは遊就館(ゆうしゅうかん)。ここは史料館になっています。大人800円。自動改札機付のゲートにはさすがに驚きました。
 入ってすぐの2階。1時間ごとに放映されるシアタールームがあります。「大東亜戦争」に突入し、敗戦を迎え、ポツダム宣言受諾、東京裁判など。
 展示室は10以上あります(1階含めて)。そのうち50%くらいは近代に入る前の話でした。一緒に行った女性は「天皇のことばかりが書いてある」といっておりましたが、納得。ついでに、欧州列強が植民地政策をとってきたことも。「れっきょうをれっきょ」てな感じで。
 30%くらいは戦地での「作戦」についての解説。15%くらいが亡くなった方々の写真の展示。あとの5%は雑多。その雑多な中に「自存自衛の戦争だった」こととか、原爆のこととかあったような気がします。原爆のことについてはふすま半分くらいの大きさでした。空襲については、あったかなぁ…。

 ここから感想。

  1. なんで戦争が起こったのか判りません
  2. 何が言いたいのか解らなくてストレスたまりました
  3. 意見が偏っています
  4. 意外と批判的に見ている見学者が多いッスね

 …というところでしょうか。最後の批判的に見ている人の意見、ちょっとだけ一部を引用してみます。

  1. 戦争をして解決することなど、本当にあるのだろうか。生きるための戦争で日本は、多くの日本国民を失い、今に至る。
  2. 事実を(中略)正確にとらえ、我(が)子を戦場に送ることのないよう、できることをしなければならない。
  3. 人を殺してまで、まもるべきものとは何なのでしょうか。

 ま、これだけ挙げれば十分です。僕の思いを代弁してくれています。
 展示の、「散華」した青年たちの遺言が美しく見えます。僕はこれを見て、戦争で死ぬ人を一人も出してはならない、と思いました。死ぬことが「自己肯定感」にされてはたまりませんね。それと、生きていればもっと日本を繁栄させられたかもしれないとも。

 東京大空襲の慰霊碑。場所は上野。2005年の3月に海老名香葉子さんらによって建立されました。「時忘れじの塔」と「哀しみの東京大空襲」の慰霊碑。
 東京大空襲は1945年3月9?10日の他に5月24日頃にも、もう一度やられているそうです。既に10万人が亡くなって、この石碑の建つ山(丘)は遺体で累々としていたところに、追い打ち…?最後の綴りは、「『哀しみの心』を伝えていきたいと希(こいねが)っているのです。」
 コンパクトですが、空襲の時間・数量、死者の数、これからの態度が解ります。遊就館に比べれば猫の額ほどですが、よほど遺族想いで愛国的であり、解りやすい。この慰霊碑の維持には1回1000円の参拝料を払ってもいい。


 余談。“靖国印”のPETボトル飲料がありました。「男は黙って金を飲め」だそうです。自動販売機からは見えないところにその表示はあり、さらに、人工甘味料が使われていることも、見えないところに書いてありました。なるほど。「黙って飲め」ということか。

 なお、慰霊碑などの写真は、人が写っているため、載せることができません。

天気:くもり時々晴れ、または一時雨(茨城県取手市・東京都千代田区・台東区)

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