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組織と人間

2006年7月23日

 …よく、何かにつけて、「社会人なんだから」という理屈で人を動かすことがあります。「社会人」でなくても、「給料をもらっている」とか、「もう大人」だとか、「幹部」だとかいう言葉に置き換えても差し支えはありません。前々からずっとこの理屈には疑問があります。
 僕は、仕事以外にも「自主的な活動」をやっていますが、そこに、上の理屈は成り立ちません。「じゃ、活動なんてや~めたっ!!」といえば終わりだからです。そういう経験は僕にもあります。自主的な活動に、自主性以外の精神論を持ち込むことほど無意味なことはありません。
 それなら、賃労働の場合ならこれは成り立つのか。持論は「否」です。もちろん、ある程度、生活や自己実現のために辛抱しなければならない時はあります。が、それはあくまでも、自発的な意欲であるべきです。「幹部だから」「大人だから」「金をもらっているから」「活動家だから」などの、意欲とは別の強制力で人を操れば、今はよくても、いずれ企業や組織の士気を下げ、自主性を奪い、人をダメにするでしょう。「学生のうちが華」的発言を聞いたことがありますが、多くの生産活動が「強制」(ノルマ)の下でやられていることの裏返しでしょう。
 なぜこんなことを考えるのか。最近、そう強く思わされる具体例があるからです。だいたい、たまたま自分はやる気のある側に立っているだけで、「幹部だから」、「給料もらっているから」、「~という組織だから」、そんな理由をつけて人の感情を殺す権利があるのか。そんな理由をつけないと、人を動かすことも出来ないのか?…時間はかかっても、一人一人が自分でやる気を出せるよう、やる気のある側が努力したいものです。しかし、これまた往々にして、気がつかないまま、人に強制力を働いていることもあります。僕にもあります。その反省も込めて、今日は日記につづりました。

 今日のこの反省の場は、寂れてしまった藤代駅前のスーパー内。ちと厳しかったなぁ。自主性を引き出すのって、どうしたらいいんでしょうか?あるいは、自主性はどうして生まれるのでしょうか?

天気:くもり(茨城県取手市・北相馬郡藤代町

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