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南房総・鋸山(日本寺:千葉県)

2006年9月2日

 今朝になってようやく動悸・息切れはなくなってきたような気がします。今日は気分転換に、千葉県富津市(ふっつし)と安房郡鋸南町(あわぐんきょなんまち)の境にある鋸山(のこぎりやま)へ行くことにしました。
 取手からの行き方は簡単。取手(常磐線快速)-我孫子(常磐線各駅停車)-新松戸(京葉線直通武蔵野線)-海浜幕張(京葉線)-蘇我(内房線)-浜金谷(はまかなや)で、OK。所要時間は3時間弱。

 浜金谷駅到着11時17分頃。まず、昼飯からです。この辺りは海産物が豊富らしく、それを売りにした食堂があります。写真はヅケ丼ですが、一般的なマグロだけのヅケ丼ではなく、ブリの一階級下のイナダあたりの魚も使われています。米はイマイチながらもなかなかのものです。

 鋸山の登山道に入るまで、少し人里の舗装道路を歩きます。落ち着いた田舎の町なので歩いていても苦になりません。
 内房線の線路下をくぐるとすぐに看板。僕はここで道を間違えました。蜘蛛の巣がたくさんある道でしたが、散歩には悪くない道かもしれません。ヌスビトハギ(マメ科)と木材腐朽型のキノコの群生がありました。

 上の写真は、花(左)と未成熟果(右)です。

 鋸山の北から入る登山道は急登です。御嶽山の時よりもある意味キツい。山全体が大きな一つの岩みたいな感じで、それを切り崩して作った階段が、苔むしていたりするととにかく滑ります。しかし、それでも木漏れ日や遠くから見え隠れする石切場は見る価値があります。


 この登山道は案内板によると、かつて石切場の労働者の通勤道だったとされています。今となっては廃墟のようになった避難小屋、当時は栄華を誇っていたであろう数々の道具がツタに巻き込まれていました。


 石切場が目の前に来ると、急登は更に厳しくなります。しかし、途中何度も開ける展望からは、東京湾と房総半島北部、そして石切場の切り立った崖を見ることができます。


 目標である、「地獄のぞき」を含む山頂展望台は日本寺というお寺の境内にあたり、参拝料として大人600円、子ども400円がかかります。
 実は、名所である山頂展望台は厳密には鋸山の頂上ではないようで、ここよりさらに東に進んだところに三角点があります。ただ、展望の良さからなのか、ここが「山頂」展望台ということになっているようです。
 さて、この日本寺、北側から入るとすぐに百尺観音があります。

 地獄のぞきとはよく言ったもので、展望台は出っ張った崖です(下の写真左)。観光客はみな足並みを揃えて怖じ気づきます。出っ張りからは西側と北側の展望がきれいです。展望台の反対側からは房総半島南部と海岸線がくっきり見えます(同右)。

 ここは、若い人やカップル、子連れ・家族連れの観光客も多い。おばあちゃんが孫をおんぶして下りる姿が可愛い。そしてビーチサンダルで来ているギャルたちが気になります。崖をあれで歩くとは…。

 展望台から階段を一段とばしで駆け下りました。いやぁ、東京の駅の階段とは違って、しんどい。脚が少しばかり痛くなりました。
 下りてくると、境内の中にはいくつかの建物があります。下の写真は仮法堂(左)と心字池(右)です。紅葉すればかなり良いものが見られそうです。

 日本寺を出て保田(ほた)駅まで30分くらい歩きます。保田駅から西に200mほど進むと、保田海岸(砂浜)に出ます。家の目の前が砂浜と海。ちょっと羨ましい。太陽きらめく海に漁船が浮かんでいます。子どもたちが大声ではしゃぎながら泳いでいます。

 全行程4時間ほど。とても短いルートです。

 この後、東京の代々木に、本を買うために寄った後、帰りました。今日はどうも凄く疲れていたようで、内房線の行き帰りの殆どと、常磐線の帰りは寝まくりました。特に内房線、起きていられませんでした。いつもみたいに交流もなく、ドライな旅。でも、景色も堪能できたし、OKです。

天気:晴れ時々くもり(千葉県富津市・安房郡鋸南町・東京都渋谷区・茨城県取手市)

ふうたろう旅日記