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都会の雨

2006年9月6日

 今朝は家で食べる暇がありませんでした。31日にいったばかりなのに、またあるファストフード店へ行ってしまいました。正直ソバばかりでちょっと飽きた。
 しかし、その店のビラ。恐らく全国でアルバイトをしている女学生たちを使ったものだと思われます。

  • 彼氏も知らないスマイル持っている…
  • …意外と頼られキャラ…

 などと吹き出しで書いてあります。いつも見ていて思うのですが、ここのアルバイト料はひどく安い。昼食時には昔行っていたことがありますが、ピーピー鳴るアラームに店員は大わらわ。あれで時給が700円くらいとは、割に合わないと思いました。確かに、ここのハンバーガーは安い。けれども、この子たちのアルバイト料の安さが裏側にあるのかと思うと、ちょっと悲しい。多少高くても、原材料の向こう側、サービスの向こう側に、まっとうな対価がある方がいい。

 そんな食べものの一方、沖縄産直のパイナップルが職場に行ったらありました。完熟の状態で直送されたものなのでしょう。全部が黄色。通常のスーパーなどで売っているものとは違います。これは帰ってからお隣さんなどに差し入れしました。

 東京に着いたら雨でした。職場の窓も濡れています。向こうにかすむビル群…。都会の雨、久しぶりのまとまった雨。なんだか洗われるような、心地よさ。

 今日の仕事は農薬の抽出率を測定するための準備(試薬づくり)でした。政府が発表した、残留農薬検査の「公定法」というのがあります。これが、最近変わったので、その新しい方法で抽出率を再調査しなくてはなりません。野菜に含まれている農薬は、実は含まれている100%すべてが抽出されるとは限りません。そのため、あまりに低い抽出率の農薬は抽出方法を変えなければなりません。例えば、水溶性の高い農薬はヘキサンには溶けないので、ヘキサンでの抽出率はとても低くなります。主任の話によると、抽出率75%がボーダーだそうですが…。
 使う試薬は有機溶媒以外に、リン酸緩衝液というものがあります。pHの変化を小さくする役割があります。リン酸二水素カリウム30.2gとリン酸水素二カリウム52.7gを混ぜて水に溶かして一リットルにすると、pH7のリン酸緩衝液が出来ました。(厚生労働省のページに作り方が載っていました)

 それに、大事なのは農薬の濃度が判っている溶液(標準品)です。これがまた高い。それにしても、農薬にも赤白黄色。透明なのはともかく、黄色はキナルホスかキノメチオネートという農薬、赤いのはクロフェンテジンという農薬です。色つきはおもしろい。

 帰ってきてから前述のパイナップルをお裾分け。お隣さんはちょくちょく顔を合わせます。この前は桃やなし、ブドウをいただきました。今日は薩摩芋の天ぷら。愛情こもった「料理」が独り者のわが家にやってきて、何とも嬉しい。
 あと、今日は本のことも書きたかったけど、また今度にしよう。

天気:くもり時々雨(東京都板橋区・茨城県取手市)

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