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旅は出会いと別れの連続(日光女峰山:栃木県)

2006年10月22日

 夜は小屋で10時間も寝倒しました。その間に、外はガスでいっぱい!登る気持ちが萎えます。さすがに、周り真っ白じゃなぁ…。
 ところが、出発前の5時半、突然ガスが晴れました。まさか太陽の申し子?…なんてね。
 今日のコースは、また長い。唐沢避難小屋から、女峰山山頂、赤薙山(あかなぎやま)、高原ハウス、戊辰(ぼしん)の道、つつじヶ丘を経て、霧降(きりふり)の滝に達するルートです。

 女峰山(にょほうさん)山頂まで40分。小屋で一緒になった10人のうち二人と一緒に登りました。もちろん、名前も判りません。でも、なんでかなぁ、山ではみんな仲間っていうか。

 ガレ場です!ガレ場~!!これがいいんです。

 日が昇ります。御来光!3人で見ました。いいですねぇ…。

 女峰山山頂です。やったぁ!目標達成です!しかも、空は快晴。天気でいえば、8月12日の燧ヶ岳(ひうちがたけ)から6連勝です。ここには載せられませんが、3人で記念撮影しました。

 ここで、他のふたりとはお別れです。ふたりは、大真名子山(おおまなこやま)方面に行ってしまわれるそうです。気をつけてね~!!

 右欠けているけど、右から、小真名子山、大真名子山、男体山です。朝日が赤みがかっています。女峰山頂上から撮影。


 空は快晴です。でも、実は、下界は曇っているようです。だってほら、こんなに雲海が広がっているんですから。

 女峰山山頂から高原ハウスまでは稜線です。その途中に水場があります。でも、H2Oって…。
 水、凄く美味い。でもこれが本来の水なんだね。落ち葉や動物の糞などで汚れることもあるだろうけど、ゴミが沈んでいることはないし、トリクロロエチレンやらダイオキシンやらで汚れることなんて絶対ない。ここの水が美味いっていうけど、それだけでいいのかな。都市の水はまずくて当たり前?何か僕でもできることがあるような気がする。

 またギャグのような注意書き。でも、みんなちゃんと守ってね!

 前女峰(まえにょほう)の地層が見えます。昨日、ルートから、ガスの向こうに微かに見えました。でも、2400mの高山に、地層があるというのですから、大陸移動ってすごいなぁ!


 雲海が上がってきました。っていうか、僕が下りてきたのです。もう間もなく、ガスの中。この焼岩というところが、ほぼ青空を見られる最後のところです。

 …これ危ない!いくら入ってはいけないからって、有刺鉄線はやばいでしょ。やりすぎです。子どもがけがしたらどうする?

 丸山という最後のピークです。もうガスの中。ここまではリフトで来ることができ、家族連れを始め、多くのハイカーがやってきます。山では誰彼関係なく、みんな、仲間です。

 リフト乗り場に迷い込みました。山の地図ではここから下る道があるのですが、実際は下りられません。結果、ものすごく長い距離の、予定外のコースを歩くことになりました。

 リフト乗り場を巻いて下ると、駐車場があります。そこを避け、暴走族走るハイウェイに沿う土道(↑)を歩きます。とにかく、暴走族、ひどい。

 「戊辰の道」というそうです。予定外の長距離コースでしたが、災い転じて福となす。静かで落ち葉もふかふか。人通りも少なく、落ち着いて歩けます。晴れていたらきれいだろうなぁ…。

 沢もきれいです。

 登山道を、舗装道路がぶった切ります(手前が舗装道路)。出たところを右(写真なら左)に数十メートル進むと、再び登山道に入るところがあります。

 戊辰の道が終わります。ここから、滝見学コース。僕は、丁字(ちょうじ)滝に向かいます。玉簾(たますだれ)の滝は、パス。

 丁字滝すぐ上の砂防ダム。以外と悪くないですよね?

 丁字滝です。小さいけど、安らぐよ。

 滝やせせらぎもあれば、淀みもある川。穏やかな水面は木の枝さえありのままに。

 昨日からの女峰山の中でキツいコースの一つです。しかも、これ二連続。たまらん…。

 また出た!にやけてしまいます。


 唐沢避難小屋から8時間半ほどでようやく到着、霧降(きりふり)の滝。4年前、来たことある。っていうか、人多いなぁ。駐車場には車がたくさんありました。

 霧降の滝からバスで5分ほどの東武日光駅。これで一周。駅前には湧き水があるんですね。

 写真だけで長い一日でした。でも、この人だけは紹介したい。
 霧降の滝で、出会った年配の女性がいました。どうしてあんな話になったんだろう。

一つめ

 誰かが(夫でも友達でも誰でも)自分の気分を害するようなことを言っても、怒らないことが大事だよ。相手がそういう態度を取るということは、自分にも原因があるんだからね。
 そう思うと、相手を憎まなくていいから、幸せだよ。

二つめ

 幸せは掴むもの。諦める理由なんてないよ。(結婚相手などの)出会いも、ちょっとした縁ってこともあるんだから。

 …正確な言葉を覚えられないのが悔しいのですが、こういうニュアンスでした。僕は別にそう話を仕向けたわけでもありません。
 確かに、その女性が、本当に幸せに暮らしているんだということはよく解った。そして、理由も何となく解ったような気がします。女性のおっしゃったこと、実行は自身でいうように、「とても難しい」。それでも、彼女は実行してきたんだね。そして、現に幸せそうに笑って話しかけてくれました。それにしても、一つめはどういうことか解りますか?僕は、広い意味での「寛容」だと思いました。
 そんな話をする僕らのすぐ後ろでは、暴走族がけたたましく走り回っていました。
 帰りの電車に乗ってから、何人かの人に話しかけられました。そんときの僕はどんな表情してたんだろう。

 春日部で乗り換えて柏経由で帰りました。春日部から、小雨が降り始めました。完封勝ちというわけにはいかないか…。取手に帰ってからは本降り。明日は雨が強くなるらしい…。

天気:晴れのちくもり、夜は雨(栃木県日光市・塩谷郡栗山村・今市市・茨城県取手市

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