東北一高い山、燧ヶ岳(燧ヶ岳・尾瀬:福島県・群馬県)
※記録:8月14日
起床は4時。昨夜はそれでも22時には寝付いたのでかなり楽に起きられました。それよりも、気になるのは天気。どうでしょうか。
朝霧の尾瀬ヶ原。空は快晴のようです。白み始めた空の下、朝食。缶詰のウィンナーをにんにくと炒め、昨日の残りのご飯と一緒に食べました。他のみんなはレトルトカレーなどを食べています。
5時半出発。見晴新道を登り、温泉小屋に下るルートです。前者は中級、後者は上級のコースだそうです。
見晴新道では2000mくらいまで登らないと展望はありません。うっそうとした森の中で、非常に暗い。
燧小屋から15分歩くと尾瀬沼と燧ヶ岳に分かれる分岐があります。天候が悪くなりやすいため、8時以降出発を警告する表示があります。なお、燧ヶ岳に登る場合、この分岐で木道は終わりです。
約2時間、暗い森の道を辛抱すると、徐々に高木が少なくなります。ガレ場になりますが、植物は比較的豊富で、ハイマツ以外にも多くの花があります。見通しが立ち、木の根や大きな岩などの段差が少なくなり、登りやすくなります。
後ろを振り向くと、尾瀬ヶ原と至仏山(しぶつさん)が展望できます。
燧ヶ岳頂上は樹木がなくなってから20分ほどのところです。2356mの眺望からは、尾瀬ヶ原と至仏山はもちろんのこと、日光白根山や男体山なども見ることができます。他の山については…解りません。
くだりの「上級コース」たる、温泉小屋に抜けるルートは、山慣れしていない仲間たちにとって、殺人的なルートだったようです。滑りやすい大岩、ぬかるんだ泥道、大きな木の根の段差、急峻な坂道。1リットル以上持っていた水を飲み干してもまだなお足りない様子で、僕の持っていた水筒の水1リットルのうち700mlはみんなにあげました。飲んだ分だけ汗になり、麓の温泉小屋に着く頃にはみんな半分脱水症状。
一方、僕の方は、この上り下りで300mlほどの水で足りました。その反面、尾瀬ヶ原の木道では、かなりバテ気味。燧ヶ岳で飲んだ量よりも多くの水を消費した上になおも疲れが。いったいこの差はどこから…?
山の鼻から鳩待峠まで、所要時間は1時間20分です。しかし、山慣れしていたり体力があったりする人であれば、1時間かそれ以下の時間で登り切ることができます。山の鼻ビジターセンターのお姉さん曰く、30分で行けるそうです。マジかよ。
行きの尾瀬ヶ原のところでは書きませんでしたが、山の鼻から1時間15分ほどいったところに、龍宮小屋という小屋があります。ここのレジ、いったい何年前から使っているのか。小屋の看板を見ると昭和39年に設立されたようですが、その時からあるのでしょうか。今は昭和81年になるので、42年前。
燧ヶ岳・尾瀬ヶ原の花です(後半)。
ヨツバヒヨドリ(キク科・上左)とジャコウソウ(シソ科・上右)です。
上の二つ、不明です。
これらもわかりません。
恐らく、ハクサンフウロ(フウロソウ科)とヤマハハコ(キク科)です。
上左、不明。上右は恐らくエゾリンドウ(リンドウ科)です。
上左、不明。上右はミズギク(キク科)あるいはオゼミズギク(同)です。花だけではミズギクかオゼミズギクかは確認できないようです。
イワショウブ(ユリ科)とワレモコウ(バラ科)です。二つとも、虫つき。貴重な写真?
イワアカバナ(アカバナ科)とチョウジギク(キク科)です。
ヤマオダマキ(キンポウゲ科)とオオマルバノホロシ(ナス科)です。
帰り、日光白根の湯本温泉に浸かって帰りました。尾瀬でなぜ白根?固いことは言わないとして、車酔いに最適のいろは坂を下り、宇都宮まで有料道路、宇都宮市内の「すき屋」で4度目の食事をし、24時20分に取手まで送り返してもらいました。いろんな話をしながら。みんな4時からもう21時間ぶっ通しで起きています。疲れたでしょう…。
天気:晴れ時々くもり、栃木県今市市付近でにわか雨(福島県南会津郡檜枝岐村・群馬県利根郡片品村・栃木県日光市・宇都宮市・茨城県取手市)